そんな疑問にお答えします。
現在、研究職として働いている人が、別の企業の研究職に転職したり職種を変えることができるかどうか気になる方も多いはず・・・。
結論
どちらも可能です。
私は香料の研究職として働いていましたが、転職活動を行い、医療機器の品質マネジメントや薬事の仕事を行う仕事に就くことができました。
他にも別企業から有機合成の研究職としても内定をいただけたので、研究職・他職種どちらも転職は可能と考えています。
一般的に、研究職の転職は、他の職種と比べて難しいと言われています。
本記事では、研究職の転職についてわかりやすく解説します。
転職の際に考えておきたいポイントも紹介するので、是非参考にしてください。
本記事の信頼性
そもそもなぜ転職したいの?転職理由を明確に!
ところで、あなたはなぜ転職をしたいのでしょうか?
理由によっては研究職ではなく、他の職種に目を向けることも考えるべきです。
研究職⇒研究職でよい転職理由
- 入社当時描いていた仕事と内容が異なる
- キャリアアップ・スキルを高めたい
- 人間関係の悩み
研究自体は”好き”な場合、別の企業の研究職への転職を考えて良いでしょう。
さらに人間関係の悩み(上司が苦手)がある場合も、十分な転職理由になります。
「本当は好きな仕事なのに、一部の人間が苦手」というだけで、あなたのキャリアを潰す必要は無いからです。
研究職⇒他職種を検討した方が良い転職理由
- 研究そのものがつまらない・しんどい
- 常に成果を求められる環境がキツイ
- 他の仕事にも興味がある
- 本当はやりたいことが別にあるけど、我慢している
「研究そのものがつまらない」
「研究にやりがいを感じられない」
このような気持ちを持っているのなら、研究はあなたの天職では無かったということです。
別の職種を検討した方が、あなたの人生を有意義にすることができるかもしれません。
もし今勤めている企業で他にやりたい仕事があるのなら、転職をせずとも”異動願い”を提出することも考えましょう。
必ずしも転職をしなくても良いのです。
しかしながら、転職活動には「自分の市場価値を知れる」などメリットがたくさんあります。
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研究職の転職は難しい?
研究職の転職は難しいと言われることがあります。
その理由は、次の通りです。
求人数そのものが少ないこと
研究職は専門性が高い仕事です。
そのため、求人数そのものが少ないことが往々にしてあります。
企業も人材が不足した時にしか、募集をかけないので求人数はどうしても少なくなってしまいがちです。
退職率(転職率)が低いこと
研究職として採用されることは、新卒採用時でも狭き門と言われ難しいことで知られています。
それゆえに、一度研究職に就いた人の気持ちに「退職したら研究職として一生働けないかも・・」という不安があります。
結果的に、会社に対して多少の不満があっても、”とりあえず今の会社で頑張ろう”という人が多いです。
専門性が高すぎて転職先が限定される
研究職の場合、その専門性の高さから、他の会社で経験やスキルを活かせる可能性が低いです。
研究職⇒技術営業などは可能ですが、研究職だと対人スキルに難がないか見られることもあります。
研究職は潰しが利きにくい職種でもあるので、英語力・ITスキルなど、どこの企業でも役立つ汎用的なスキルを持っていると有利なことも。
研究職からの転職例を5つに分けて紹介!
研究職の転職先について解説します。
実際に転職先として選ばれている5つの例をご紹介します。
公的な研究機関・民間企業
研究そのものが好きな人の場合、やはり研究職に就くことが多いです。
その場合、公的な研究機関に転職する人もいれば、民間企業に就職する人もいます。
スキルを高めたいという理由で転職する研究職の場合は、別の研究機関や企業への転職を目指すことが多いです。
IT関連企業(プログラマー,エンジニア)
研究職からの転職先として、IT関連企業への転職を希望する人も増えてきています。
プログラミングは、研究と同じようにクリエイティブな要素があり親和性があるのでしょう。
近年IT人材のニーズが急激に高まっていること、高収入であること、テレワークも対応しやすいなどメリットが多いです。
そのため、平日の定時後や休日にプログラミング教室などで勉強し、転職活動に励む人も増えています。
プログラミングを学べるスクール3選
医療関連メーカー
研究職からの転職先として、医療機器メーカーや医薬品メーカーへの転職が挙げられます。
研究職の人は「知的な仕事や勉強」を好む傾向があります。
医療機器や医薬品を扱う仕事は、たとえ研究でなくても、内容が非常に高度なため、あなたの知的好奇心をくすぐらせるはずです。
研究職で培った論理的思考力も活かせるケースが多く、転職先としてはおススメです。
食品メーカー
食品メーカーでは品質管理職などで研究職で培った知識・スキルを存分に活かせるので、候補の一つに挙げられます。
品質管理職であれば統計の知識も必要になりますが、研究職であれば多少なりとも統計学を学んでいるはずです。
その場合、企業にも重宝される人材になれるでしょう。
また、基礎研究ではなく、開発職を考えてみるのも良いかもしれません。
開発職の場合は、基礎研究で使うような難しい理論などは不要な場合が多く、実用性の高い仕事内容になります。
特許・コンサル
特許事務所やコンサルの仕事に就くケースもあります。
研究職であれば特許について触れる機会も多いはずです。
特許事務所では新規の技術に触れられる機会が多くあるため、あなたの知的好奇心が満たされることは間違いありません。
またコンサルティングファームへ転職する人もいます。
企業が独自に抱え込んでいる課題について論理的で的確なアドバイスをすることが求められます。
プレゼンが得意な人にはおススメできる職種になります。
転職活動時に注意したいポイント3つ
私自身の経験もふまえて、研究職の人が転職する際に注意したいポイントを解説します。
有意義な転職にするためにも、次の点をしっかり確認しておきましょう
”なぜ転職するのか”を明確にする
冒頭でも述べましたが、”なぜ転職をしたいのか”をよく考えておきましょう。
転職理由は必ず面接で聞かれます。
特に研究職から未経験の職種に転職する場合は注意が必要です。
企業としては「せっかく狭き門の研究職を捨ててまで、ウチで成し遂げたことは何なのか」を深く追求してきます。
明確に転職理由を答えられない限り、内定をもらえることはまずありません。
また、いい加減な転職理由は簡単に面接官に見透かされてしまいます。
”将来どのようになりたいか”をよく考える
転職理由が明確になった後には、将来のキャリアについて考えましょう。
自分はどのような働き方・生き方をしたいのかを明確に答えられるようにしましょう。
「5年後、10年後どうなりたいか?」という質問は定番ですが、答えられない方も意外に多いです。
それは”自分事”として捉えていますか?ということです。
先のことは確かにわかりません。
しかし、”こうありたい”と想像することぐらいはできるはずです。
これを答えられないということは、あなたはその企業で働くことを”自分事”ではなく他人事として捉えていることに他なりません。
その会社で働いていることをイメージして、回答できるように心がけましょう。
自身のスキル・経験・実績を棚卸する
転職活動を本格化する前に、必ず自身のスキルや経験、実績などを棚卸ししましょう。
「自分には大したスキルなんてない・・・」なんて思わず、まずは紙に書き出してみましょう。
意外にできることは多いかもしれませんよ?
自分がちっぽけだと思い込んでいる技術・スキルだって、他の企業では喉から手が出るほど欲しいかもしれません。
これまでに担当してきた研究内容はもちろん、使える機器や研究成果・取り組み方などを整理しておくことで、転職活動を有利に進められます。
研究職の転職でも転職エージェントを有効に利用しよう!
研究職の転職でも転職エージェントを有効利用しましょう。
企業の直接応募もありますが、ほとんどの人は転職エージェントを利用しています。
転職エージェントは基本的な転職のサポートはもちろん、給与交渉なども行ってくれます。
直接企業に応募するより効率的なことが多いです。
上手く利用して新しい世界に飛び込みましょう!
登録すべき超定番の転職エージェントはこちらの記事で紹介しています。
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外資系を狙うのであれば、次の転職エージェントを活用しましょう。
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院卒・博士・研究職の転職に強い!
研究職に就きたい場合、他にもSpring転職エージェントやビズリーチなどが取り扱いが多い印象です。
さいごに
今回は、自身の経験も踏まえて「研究職の転職」について解説しました。
研究職をそのまま続けるも良し、他の職種に転職しても充実した人生を送ることができます。
私は基本的に悲観的でビビりですが(笑)、勇気をもって転職したことで、自分に自信を持つことができました。
今では、ストレスなく良い仲間に囲まれて仕事に取り組めています。
あなたが転職活動をすることで、より良い人生を送れるようになることを願っています。